MA(マーケティングオートメーション)を知ろう!【導入編】
皆様はじめまして!
MA初心者(なおかつ業界初心者)の『はな』です。
これから定期的に、MAを中心に、情報発信をしていきたいと思います。
私のように、
「・・・そもそもMAって、何?」
というところから入った方の参考になれば嬉しいです!
◆MAとはなにか?
「マーケティングオートメーション」の略をMAと言います。
噛み砕いて言うと、MAは、企業の販促を助けてくれるツールや仕組みの事を指します。
また、オートメーション、と言う単語から推察できるように、
マーケティングにおける運用や管理を自動化してくれます。
例えば、ターゲットユーザーの行動や興味関心に即して、個別の広告を出したり
個別のメールマーケティングを仕掛けたり・・・と言ったような事です。
企業が、このようなOne to Oneマーケティングを実現しようとすると、
かなりのマンパワーや工数がかかります。そのルーチンワークを自動化し、
効率性を高めて、売上の拡大を助けてくれるのがMA、というわけですね。
◆MAの歴史
MAの発祥は、マーケティング先進国のアメリカです。
1992年にUnica社がリリースしています。ただ、この時はあまり普及せず、
大々的に注目されるのは、1999年のEloqua社の成功からでした。
Eloqua社は、マーケティングに必要とされる機能をパッケージ化し、
世に送り出しました。インターネットの普及とも相まって、MAは普及します。
日本と異なり、同じ国内でも拠点が遠隔地にあるケースが多いアメリカでは、
インターネットを介したコミュニケーションを中心にした手法が発達し易かったんですね。
そこから2010年頃まで、新規参入のベンダーが増えていきます。
有名な「Marketo」や、今はSalesForce社が提供する「Pardot」等もこの頃の登場です。
その後、大手IT企業による買収が多くの企業でおこなわれ、現在に至ります。
★★余談★★
Oracle社によるEloquaの買収が有名ですが、上述したPardotは、
最初にExactTarget社に買収され、後に同社をSalesForce社が買収しています。
9月には、Adobe Systems社があのMarketoを買収しましたね・・・!
では、アメリカでこのように発展を遂げてきたMAですが、
日本においては、どのような現状なのでしょうか?
◆日本におけるMA
アメリカに比べると立ち遅れているのが現状ですが、
マーケティングオートメーション元年と言われた2014年を境に、
MAはIT業界で注目されてきました。
最近では、JCBやダイキン工業など、
大手企業でMAを導入しているところも増えつつあります。
一方で、導入されてから数年ほどの市場の為、モデルケースや経験談が少なく、
またマーケティングの担当者もその活用方法を理解していない事が多く、
そこが市場の急成長に繋がらない遠因となっていました。
ただ、伸びつつある市場である事は確かで、
2020年までには全体で約82億までに成長する事が予想されています。(※)
多数あるMAツールですが、日本で導入が進んでいるものを幾つか挙げると、
・Oracle Marketing Cloud(BtoBはEloqua、BtoCはResponsys)
・Marketo
・HubSpot
・SATORI
・SHANON MARKETING PLATFORM
・List Finder
等がありました。
これ以外にも多数のMAツールが存在しているので、
遠くない将来、買収等による選択と集中が起こりそうですね・・・。
※2016年11月、株式会社富士キメラ総研「クラウド型マーケティングオートメーション製品市場に関する調査」参照
◆おわりに
ここまででMAの概要や歴史を記述してきましたが、参考になりましたでしょうか?
次回は、MAで何ができるのか、もう少し詳しく紹介していきたいと思います!